患者さんご自身の血液から血小板を多く含む多血小板血漿を抽出し、細胞を除去した製剤を治療部位に注入する治療法です。当院では、セルソース社による独自の製法※で活性化および濃縮した自己血小板由来成分濃縮物(PFC)をフリーズドライ化した製剤を使用しています。
※特許製法・・・自己血小板由来成分濃縮物フリーズドライ(PFC-FDTM)
>> PFC-FD療法の詳しい解説ページ(こちらからは外部リンクです)
PFC-FD療法は、加工した血液を用いてヒトに備わっている修復能力を増大させて治療するという点でPRP療法と同様です。では、PRP療法との違いは何でしょうか。
実は無細胞化することにより、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の適用外となるのです。
再生医療には治療開始にあたっての許可申請や製剤加工の届出、治療実績の定期報告等多くの規制があります。また対象疾患や対象部位も法律によって細かく定められています。
一方PFC-FD療法にはこの法律は適用されないため、次のようなメリットが生じます。
再生医療とは異なり疾患名や部位について制限がないため、診察や検査に基づき医師が判断すれば広範囲に治療を行うことができます。
症状やこれまでに行ってきた治療にについてお伺いします。
必要に応じて検査(レントゲン、超音波等)を実施します。
PFC-RD療法実施の適応について判断し、実施可能な場合は治療法についてご説明し同意書に署名をしていただきます。
自己血液を49mL採取します。
※外部製造委託先(再生医療センター)に搬送し、検査・加工を行います。作製に3週間程度を要します。尚、作製前の血液検査で作製が不適当となった場合はここで中止となります。
製品完成後(採血から3週間以降)に当院よりご連絡してご来院いただきPFC-FDを患部に注射します。
治療後経過観察のためご来院いただき患部の診察を行います。
診察費 | 製剤作製費及び治療費 | 備考 | |
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初回分 | 5,500円 | - |
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製剤作製費及び第1回注射料 | - | 192,500円 | 血液検査費用および2回目以降の治療費を含みます |
2回目以降注射料 | 5,500円/回 | - | 同一採血にて作製された製剤を別の日に注射した場合の治療費は無料です |
血液検査にて中止となった場合の検査費用 | - | 14,300円 | |
画像診断等検査費用 | - | 実費負担 | 必要に応じてレントゲン、超音波等検査を実施した場合は保険点数10割分のご負担となります |
※表中の金額はすべて税込みです